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MCI(Mild Cognitive Impairment:軽度認知障害)とは健常者と認知症とのグレーゾーンの状態のことだよ。認知機能に軽い障害があっても生活には支障がないので気づきにくく、認知症の前段階と言われているよ。
MCIの定義
年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する |
本人または家族によるもの忘れの訴えがある |
全般的な認知機能は正常範囲である |
日常生活動作は自立している |
認知症ではない |
家族が最初に気づいた日常生活の変化
・同じことを何回も言ったり聞いたりする
・財布を盗まれたと言う
・だらしなくなった
・ささいなことで怒りっぽくなった
・物の名前がでてこなくなった 等
MCIを放置すると、認知機能の低下が続くよ。MCIの状態は日常生活には特に支障はないんだ。そのため加齢のせいだろうとあまり深く考えず、そのまま放置しがちだよ。
MCIから認知症に症状が進行する人の割合は年平均で10%と言われていて、しかも5年間で約40%の人は認知症へとステージが進行してしまうんだ。
その一方で、MCIの状態から5年後に38.5%の方は健常者へ戻るという報告もあるよ。
※「認知症とその予備軍とされるMCIは、862万人存在する」と厚生労働省は発表している(2012年時点)
驚くことにこれは65歳以上の4人に1人なんだ。意外に思うかもしれないけれど、認知症やMCIはとても身近な病気だよ。
認知症には、その原因によりさまざまな認知症があるんだ。そのなかでも脳腫瘍、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、脳虚血に由来するものは、手術等の適切な治療を受けることで症状が改善することがあるよ。
けれど、認知症の約90%を占める「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「血管性認知症」については、現在根本的な治療方法はないとされているよ。そのため、進行を遅らせたり、QOLを高めたりすることが目的の治療となるんだ。治療方法は「薬物治療」と「非薬物治療」の大きく2つに分けることができ、どちらも根治とはならないため長い期間の治療が必要になるよ。
本人はもちろん、ご家族や周りの方の理解や協力がとても大事だね!
MCIは適切な治療・予防をすることで回復したり、発症が遅延したりすることがあるよ!
一部の場合を除き完治しないから、早期にMCIに気付いて対策を行うことが症状の進行を阻止するためにとても大切なんだ!
たとえその後に認知症に移行したとしても、MCIという早期のうちから生活改善に取り組むことが重要になるよ。
【 有効といわれる生活改善の取り組み 】
健康な食生活 |
適度な運動習慣 |
脳を活性化するレクリエーションや趣味 |
他人との会話 |
口腔機能の改善 |
認知症を知り、備える |
認知症が進行すると介護が必要な状態になってくる。(実は、要介護認定を受けるきっかけとなった原因の要介護1~4の内訳は、認知症が1番多いよ)
もちろん介護認定を受けることで公的介護保険サービスは受けられるけど、自己負担も必要になるんだ。自己負担額の平均は、住宅リフォームや介護・福祉用具の購入等の一時費用に約70万円、毎月の介護費用は介護認定を受けた場合でも約8万円かかるよ。
それから、介護や看護のために家族が仕事を離職したり勤務時間の短縮をすると収入も減るから家計には大きな負担となるね。
歳を重ねるごとに「もの忘れ」は次第に増えるよね。同世代の方と比べてどうかな?
心当たりがある方は病院で一度診断を受けてみてはどうだろう。
日頃から正しい生活習慣を心がけるのはもちろん、お金の面でも認知症・介護状態になったときのことを考えておくと安心だね。
へきしんでは、認知症・介護状態に備える保険の取り扱いもあるので是非お気軽にご相談ください!
また、残されるご家族の負担になりたくない方向けのローン商品もございます。
ご自身のセカンドライフ資金、リフォーム資金やサービス付き高齢者向け賃貸住宅の入居一時金にもご利用いただけます。
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