MONEY COLUMN おしえて!めりっとくん

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インフレとは

インフレとは

その他

更新日:2024年03月22日

こんにちは!めりっとくんです。

みんなはインフレって言葉を聞いたことがあるかな?

インフレとは

インフレ(インフレーション)とは、物価が上がり、それに連動してお金(通貨)の価値が相対的に下がることを意味します。インフレが続くと、例えば千円で買える物や利用できるサービスは減ってしまいます。

経済学では、インフレとデフレは交互に繰り返されるのが定説です。なお、デフレ(デフレーション)とは、インフレの対義語です。

インフレとデフレの対比表

  インフレ デフレ
物の価値(物価)上がる下がる
お金の価値下がる上がる
円相場の傾向円安円高

物価が上がるとお金の価値はどうなる?

● 2023年の消費者物価指数から見る

インフレが分かる数字のひとつに、消費者物価指数があります。消費者物価指数とは私たちが購入する様々な商品やサービスの価格の変化を数値として表したものです。1970年から総合指数は公表されています。
2023年(令和5年)平均の消費者物価指数と前年との比較を見てみましょう。

【 2020年基準 消費者物価指数 全国 2023年(令和5年)平均(2024年1月19日公表)】の概況
・総合指数は2020年を100として、2023年は105.6であり、前年比 3.2%の上昇
・生鮮食品を除く総合指数は105.2であり、前年比 3.1%の上昇
・生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は104.5であり、前年比 4.0%の上昇

出典:総務省統計局ホームページ /消費者物価指数(CPI) 全国(https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf)

2023年12月の消費者物価指数は、前年と比べると総じて上昇しています。

● 50年前の消費者物価指数での比較

50年前(1973年)のお金1万円を2023年に換算すると、いくら位になるのでしょうか?
50年前に1万円で取引されていたものは、2023年時点では何円位なのかを計算することで、相対的な価値が見えます。

消費者物価指数で計算してみると、約 2.7万円相当になります。
消費者物価指数(総合)105.6(2023年)÷38.6(1973年)= 2.7倍

出典:昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか? 日本銀行 Bank of Japan (boj.or.jp) https://www.boj.or.jp/about/education/oshiete/history/j12.htmを参考に作成

※今回は消費者物価指数をベースに計算しましたが、何を基準にするかで結果は異なりますので、あくまでも参考としてください。

● 定期預金の金利での比較

仮に物価上昇率が年に2.6%とした場合、定期預金の金利が年0.002%では預金は実質的な価値が減っているといえます。現金はインフレのリスクに弱いため、金融機関にお金を預けていたら金額が減る心配はありませんが、現在の円と将来の円を比較するとその価値は低下してしまい相対的にはマイナスといえます。
物価は上がり、お金の価値は下がっていることが分かります。

● デフレからインフレへ

長らく日本ではデフレが続いていましたが、この数年を振り返っても原油価格の高騰、原材料や電気料金の値上げをはじめ、毎月のように報じられる食料品の値上げのニュースなど、身近なところでインフレを実感します。

インフレの要因

日本は食料自給率が低く、輸入に頼っているため、世界的なコロナ禍による経済停滞と食料や燃料など資源の奪い合いの影響を大きく受けていて輸入品の価格は上昇しています。加えて、日本の通貨価値を表す円相場は、さまざまな価格に大きく影響しています。
円安が続いており、日銀が介入しても一時的でしかなく、長期的に見ると日本円の価値が下がっているように感じます。

インフレへ個人で備えられること

家計の見直し

定期的に家庭内の収入と支出のバランスを確認することや、不要なサブスクの利用は無いか、携帯料金の比較、ラテマネーの節約、月々の積み立て資産額など、自分と家族の家計を見直しましょう。

資産の分散

預金だけでなく、資産の一部を株式や投資信託、iDeCoなどの運用、不動産や商品への投資など、複数の資産を保有することでリスクを分散させましょう。資産運用をして資産を分散することは、預金だけよりも、世の中の経済成長に連動して自分の資産を育てられます。

インフレと株価と資産運用

株価と株式投資

日経平均株価が上昇しているというニュースをよく耳にします。
一般的には、株式はインフレに強い傾向です。物価やサービス価格を上げられるインフレのほうが企業収益は増えて、株価が上がりやすくなります。また、円安が続くと輸出企業にはプラスの要因となり、収益が増えて株価が上昇しやすくなります。輸入企業にとっては、仕入れ価格が上がってしまうためにマイナス要因となりえます。インフレだから株価が上がっている訳ではなく、株の値動きには色々な要因があるので予測は難しいです。
株式投資は、まとまった余裕資金がある人でも銘柄選びに悩むでしょうし、初心者には少しハードルが高いかもしれません。

資産運用を始めたい方へ

これから資産運用を始めたい初心者であれば、減税効果が見込める新NISAの「つみたて投資枠」活用がおすすめです。定期的にコツコツ積み立て、長期に保有することで値動きに一喜一憂せず、資産づくりできます。銘柄選びに悩む方は、AIリコメンド機能のあるロボアドバイザーがアテンドしてくれる投資方法を試してみることもひとつの手です。いくつかの質問に答えることで、おすすめの運用プランが診断されます。
これまでに資産運用の経験がある方や、株価の値動き等を見慣れてから「成長投資枠」を始めるほうが安心かと思います。

※ AIリコメンドとは、AIがお客様ごとに分析・予測してオススメの商品やサービスを提案してくれるアルゴリズムです。

※ 株式投資や投資信託などはリスク商品でもあり、必ず収益が上がるものではありません。

※ 本コラムの内容は、一般的な情報であり、正確性を保証したものではありません。